要チェック!~親の責任と学校の責任~

49日、最高裁判所が、小学生がサッカーボールを蹴って人を死亡させた事案について、親は監督責任を負わないと判断しましたmonument3

学校の校庭にあるサッカーゴールに向かって小学生がフリーキックの練習soccer43をしていた際の不幸な事件でした。

ザックリ言うと、最高裁は、“確かに親は、子供に、『人様に迷惑をかけないよう注意して行動しなさい!』としつける義務がある。しかし、ゴール目掛けてフリーキックの練習をするという、いかにも当たり前の常識的な行動に対しては、四六時中、親が子供を見守っておくわけにもいかず、実際に見守るのも難しいのだから、よっぽどの事でも無い限り、親としての責任を追わない”と説明しました。

ところで、【学校の校庭で起きた事件だから、学校の責任ではないの?】school1という疑問も出てきます。

学校が責任を負う場合のポイントは、その小学生の行為(フリーキック)が“学校側が実施する教育活動に関連しているか否か”です。

今回の事故は、いわゆる放課後の時間帯(午後5時過ぎ)に、小学校のクラブ活動とも関係のないところで発生した事件だったので、学校としての責任を問いづらい状況にあったのです。

場所が【校庭】という学校施設内であったとはいえ、時・状況によっては、単なる無料開放の運動公園と同じような意味合いしか有しない場面があるんですね。

平成27年3月23日付ラジオの話をご参照下さい

PAGETOP